はじめに
Shopifyの人気は年々高まっており、日本でも導入企業が増えています。僕自身もShopifyを副業やフリーランス案件で扱うことが増えてきましたが、正直なところ「相場ってどれくらいなの?」と疑問に思う方、多いのではないでしょうか。
特にクラウドソーシングサイト(ランサーズ、クラウドワークスなど)を見ていると、想像以上に安い価格で出ている案件も多く、「本当にこれが正しい相場なのか?」と不安になる人もいると思います。
この記事では、クラウドソーシングの実情から代理店案件、直契約案件、海外の相場まで、僕なりに調べたデータや体験を交えながら「Shopify構築の本当の相場感」を整理していきます。
1. クラウドソーシングサイトでの相場
まず多くの人が最初に目にするクラウドソーシング系。
- 低単価案件が目立つ
- ストア構築:3万円〜10万円
- テーマカスタマイズ:5,000円〜3万円
- 商品登録(50点程度):5,000円〜1万円
これらは「個人副業レベル」や「安く外注したいクライアント」が発注しているケースが多いです。
僕自身も最初はクラウドソーシングで見積もりを出しましたが、時給換算すると1,000円以下になることもしばしば。
ただし、実績を積むという意味ではクラウドソーシングは入口として有効です。プロフィールに「Shopify構築実績〇件」と書けるのは大きな強みになります。
2. 代理店経由の案件相場
代理店や制作会社から外注として入る場合は、単価はやや上がります。
- 小規模ストア構築:30万〜50万円
- 中規模ストア(デザイン込み、商品数100点以上):50万〜100万円
- マーケ支援込み(広告運用、SNS連携):100万円〜
代理店はクライアントから200〜300万円で受けていて、外注には30〜50万円で振るケースも多いです。
「マージンが抜かれている」と考えると少し悔しいですが、安定して案件を受けられるという意味では強みがあります。
3. 直契約の相場(フリーランスが直接受注)
ここが一番「相場感」がつかみにくい部分です。
- スモールビジネス向け:15万〜30万円
- 中規模ブランド向け:50万〜150万円
- Shopify Plusや大規模EC:200万〜500万円以上
直契約だと「どこまでやるか」によって金額が変わります。
たとえば「テーマカスタマイズ+商品登録+決済設定+基本ページ作成」までやれば30万円前後が妥当です。
マーケティングやデザインに強い人ならさらに高単価を狙えます。
僕も国内案件では「30〜50万円」が一番多い印象です。
フリーランスの税金に関しての記事はこちら↓

4. 海外案件の相場
UpworkやFiverrなど海外プラットフォームを見ると、相場はまた違います。
- Basic Store Setup:$500〜$1,500(約7万〜20万円)
- Custom Design + Development:$3,000〜$8,000(約40万〜120万円)
- Shopify Plus:$10,000〜(150万円以上)
海外は「高単価だが競争も激しい」というのが特徴。
ただし日本人フリーランスはまだ少ないので、「日本製品を海外販売したい」という案件はブルーオーシャンかもしれません。
5. 案件の価格を左右する要素
相場は一律ではなく、次の要素で大きく変動します。
- 対応範囲
- デザイン、開発、商品登録、SEO対策、アプリ連携、広告運用など。
- 1つ増えるごとに10万〜50万円は変わることも。
- テーマ or フルスクラッチ
- テーマカスタマイズなら安い。
- フルスクラッチやPrestigeなど高級テーマの使いこなしは高単価。
- クライアントの規模
- 個人店 → 10万〜30万
- 中小企業 → 50万〜100万
- 上場企業や大手 → 200万〜
- 納期の短さ
- 急ぎ案件は2倍以上の単価になるケースも。
6. クラウドソーシングの「地雷案件」
正直、相場感をつかめない初心者が一番危ないのが「地雷案件」。
- 異常に安い(5万円以下でフル構築要求)
- 契約後にどんどん追加要望を出してくる
- 納品後に「不具合が出たから直して」と延々言われる
- 支払いが遅い
僕も経験がありますが、「相場を知らない」とこの罠にはまりがちです。
最低限「これくらいが適正」という感覚を持つことが重要です。
クラウドソーシングの地雷案件についてはこちらの記事↓

7. これから相場はどうなる?
AIやノーコードの進化で「低単価の作業系」はさらに安くなるでしょう。
しかし、ブランディング・デザイン・マーケティングを含むトータル支援型フリーランスは逆に価値が高まります。
つまり「ただのShopify構築者」から「売上を伸ばすパートナー」へ進化できる人は、50万〜100万以上の単価を継続的に取れる未来があります。
まとめ
- クラウドソーシングは5万〜10万円が多く、安すぎる
- 代理店経由は30〜100万円
- 直契約なら15〜150万円
- Shopify Plusや海外案件は100万〜500万円以上も
- 単価を上げるには「構築+売上支援」がカギ
僕自身も最初は「10万円以下で大変な案件」をやっていましたが、経験を積むにつれて「30万円以上が最低ライン」と思えるようになりました。
これからShopifyで稼ぎたい人は、ぜひ 「自分の適正相場」を把握して安売りしないこと を意識してほしいです。
Shopify partnerで副業での稼ぎ方はこちらの記事↓

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