はじめに
ここ数年、EC(電子商取引)市場は世界的に大きな変化を遂げてきました。私自身、Shopifyを学んで海外案件に触れるようになってから、「日本国内にとどまらず、世界のEC市場の動きはどうなっているのか?」が気になって調べ始めました。
調べれば調べるほど、その規模の大きさやスピード感に驚かされます。この記事では、世界のEC市場規模・需要の背景・販路拡大の方法・AI時代における未来予測を、自分の気づきや体験も交えながら深掘りしていきます。

世界のEC市場規模と売上高
まずは「数字」を押さえておきましょう。
- 2025年の世界のEC売上は約6.86兆ドルに到達する見込み。前年比8.4%の成長です。
- 2027年には8兆ドルに迫り、さらに2034年には75兆ドル規模まで伸びるという予測も出ています。
- 世界の小売市場に占めるEC比率は2024年時点で20%超。つまり、小売の5件に1件はオンラインで購入されているということ。
私も正直「ここまで大きいのか…」と感じました。国内市場だけを見ていると見落としがちですが、世界規模で考えるとECは「小売の主役」に近づいています。
地域別の成長と特徴
EC市場は「全体的に伸びている」だけでなく、地域ごとに特徴があります。
- アジア太平洋:世界シェアの約半分を占め、特に中国とインドの伸びが圧倒的。スマホ決済・D2C・越境ECが成長を牽引。
- 北米:Amazonを中心とした安定市場。BNPL(後払いサービス)やサブスクECが広がり、単価の高い買い物もオンライン化。
- ヨーロッパ:競争が激化。TemuやSheinといった低価格ブランドが躍進する一方で、地域ごとの規制や返品文化への対応が課題。
- 南米・アフリカ:まだ小さいものの、モバイル決済の普及や物流インフラ整備で急成長。特にブラジルやナイジェリアなどの新興国は「次のフロンティア」として注目。
こうした差を理解すると、どの地域にどうアプローチするか戦略が立てやすくなります。
EC需要が伸び続ける理由
なぜここまでECが成長しているのか?背景を整理します。
1. パンデミックによる消費行動の変化
COVID-19で実店舗に行けなくなった時期、多くの人が「初めてネットで買い物をする」体験をしました。そこからオンライン購入が習慣化し、EC利用者数が一気に増えました。
2. スマホとデジタル決済の普及
スマホで「ポチる」ことが当たり前になり、Apple Pay・Google Pay・QR決済などが支払いハードルを下げました。今では世界のEC取引の7割以上がモバイル経由と言われています。
3. 越境ECの簡易化
以前は「海外販売」となると物流や言語の壁が大きかったですが、Shopify Marketsなどの登場で多言語・多通貨対応が容易に。これにより小規模なD2Cブランドでも世界中に販売できるようになりました。
4. SNSとライブコマースの拡大
InstagramやTikTokを使った商品販売はもはや常識。ライブ配信で商品を紹介し、そのまま購入できる仕組みが広がり、若年層を中心に利用が増えています。
世界市場に販路を広げるメリット
フリーランスとしてShopifyに携わっていると、「海外に販路を広げたい」という相談をよく耳にします。メリットを整理すると以下の通りです。
- 顧客の母数が桁違いに増える
日本市場だけでは人口減少の影響もあり、成長に限界があります。海外に目を向ければ、何億人もの新しい顧客が存在します。 - 通貨の多様化で売上の安定化
例えば円安が進んでも、ドルやユーロで売上を得ていればリスク分散につながります。 - ニッチ商品のチャンス
日本では競合が多い商品でも、海外に出せば需要が高く独占状態に近いこともあります。
私が触れた事例では、日本製のオーガニックコスメをShopifyで海外展開し、国内よりも高単価で売れるケースがありました。
EC市場の未来とAIの影響
「AIが広がると仕事がなくなる」と言われがちですが、ECに関してはむしろプラスに働くと考えています。
- AIによるレコメンド機能 → 顧客ごとに最適な商品を表示し、購買率が上がる。
- チャットボット接客 → 時差を気にせず24時間対応可能。
- 翻訳AI → 越境ECでの言語の壁を解消。
人間がやるべきは「戦略」「ブランド作り」「体験設計」。AIが作業をサポートすることで、よりクリエイティブで付加価値のある領域に集中できます。
まとめ — 今から動く価値は大きい
世界のEC市場は、2025年時点で6.8兆ドル、10年後には75兆ドルに迫ると言われています。
需要は伸び続け、顧客の母数は無限に広がっている。
- 国内市場にとどまらず世界を狙うこと
- AIやSNSを活用して効率的に販路を広げること
- フリーランスや副業でも参入できるチャンスがあること
私自身もShopify Partnerとして学びながら、海外案件や越境ECに触れる機会が増えました。今から動けば未来の主役になれる業界だと本気で感じています。



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