はじめに:なぜ「海外企業で正社員」か
まず、「フリーランスじゃなく正社員で海外企業で働きたい」と考える人には、次のようなメリットがあると思います:
- 安定した給与・福利厚生(ストックオプション、保険、休暇など)
- チーム体制で学べる環境、制度化された育成制度があること
- キャリアパスが明瞭(上流設計、PM、マネジメントなど)
- 海外企業の文化を通じて視野が広がる
ただ、言語や労働契約・タイムゾーン・文化の壁などもあります。
特に Shopify を扱う会社は、EC や D2C を主力でやっていることが多く、スピード感や技術への期待値も高めです。
では次に、「おすすめ企業例」と「選ぶポイント」、そして「準備すべきこと」を見ていきましょう。
海外で働くための準備やビジネス英会話のおすすめな学び方の記事はこちら↓

海外で Shopify エンジニアを採用している/実績ある企業例
以下は実際に Shopify 関連開発や EC 専門開発で知られる企業やパートナー企業です。正社員ポジションが常にあるわけではないですが、目指す先として良い指標になります。
企業名 | 拠点/特徴 | Shopify 関連実績・強み |
---|---|---|
Shopify(自社) | カナダ本社、グローバルにリモートポジションあり | 自社プロダクト開発。Shopify の中枢に関わる経験ができる。公式サイトに多数のエンジニア求人あり Shopify+1 |
Eastside Co | イギリス | Shopify Plus パートナー。大規模ブランド案件を扱っている Eastside Co |
We Make Websites | ロンドン+NY | 高いデザイン性とブランド案件を手がける Shopify Plus パートナー Eastside Co |
Cake Agency | イギリス | フルサービス型 Shopify Plus エージェンシー Eastside Co |
Novatize | カナダ / 北米 | Shopify Plus を扱うコマース企業。統合型 EC ソリューション提供者 ウィキペディア |
BetterEngineer | 分散型・リモート重視 | Shopify エンジニアの求人をリモートで出している企業例 betterengineer.com |
これらの会社は「Shopify に強い」「EC の構成やスケールを理解している」ポートフォリオを持っていて、技術的なチャレンジも多い。
ただし、「正社員で採用されているか」「勤務地や契約形態(リモート・ハイブリッド・拠点勤務)」は随時変わるので、求人をしっかりチェックする必要があります。
日本と海外の就業時間についてはこちらの記事↓

どの企業を “おすすめ” と言えるか?基準を明確にしよう
海外企業を選ぶときに、ただ「Shopify できる会社」だけではなく、あなたの理想とキャリア方向性に合うかどうかを見るべきポイントがあります。
✅ 1. 技術スタックとの親和性
- Shopify に加えて、React, Next.js, TypeScript, Node.js, GraphQL などを使っているか
- Headless/マイクロサービス構成を扱っているか
- テスト自動化、CI/CD、デプロイの仕組みがあるか
これらが使われていれば、モダンな技術を学べる可能性が高い。
✅ 2. グローバル展開・越境 EC の経験
日本だけで完結するストアよりも、複数通貨・多言語・物流統合などの課題がある案件を扱ってる会社だと、スキル幅が広がります。
✅ 3. リモート・分散チームでの運営実績
時差のあるメンバーと共同開発をすることも多いため、「リモートファースト」「分散チーム文化」が根付いている企業が望ましい。
✅ 4. 福利厚生・キャリア支援体制
ストックオプション、休暇制度、技術研修、リーダー制度、評価制度など、社員として働く人を育てる制度があるか。
✅ 5. コミュニケーションと文化
英語が必須なのはもちろん、ドキュメンテーション、チームミーティングの質、ドキュメント整備度、コードレビューの文化などが重要です。
求人の探し方・狙い方
海外の Shopify エンジニア正社員ポジションを探すには、次のような方法があります。
求人を読むときには、勤務地/契約形態/給与/技術スタックが明示されているかを重点的にチェック。
海外正社員になるために準備しておきたいこと
実際に内定を取って働き始めるためには、以下を事前に準備しておくと成功率が上がります。
🛠 技術・実績の準備
- ポートフォリオを充実させる
Shopify ストア構築事例、Plus 案件(テーマカスタム、チェックアウトカスタムなど)を見せられるもの。 - Github / コードサンプルを整理
自分らしい実装スタイルや読みやすいコードを見せること。 - モダンな技術を学ぶ
TypeScript, React, GraphQL, Headless Shopify(Storefront API / Hydrogen)など。 - 英語力を強化
技術英語での読み書き、ミーティング英語、ドキュメンテーション作成力。
🧭 面接・交渉力
- 海外での面接では技術質問 + コミュニケーション重視。
- 給与交渉は USD/現地通貨で出されることが多い。
- 福利厚生や勤務時間、時差対応がどうなるか交渉すべき。
📜 契約・ビザ・税務
- 日本在住で働くパターン or 海外移住パターンかで契約形態が変わる。
- 就業ビザ、ワークパーミット、税金関連の知識を抑えておく。
- 多国籍チームで働く企業は EOR(Employer of Record)を使うことも多い。
🌍 文化・タイムゾーン適応
- 時差を超えた会議やコードレビューに耐えられる生活リズム
- 書類やコメントベースで指示が来ることへの慣れ
- 他国文化を尊重するマインドセット
未来展望・注意点
- AI の進展で、ルーティン業務は自動化される可能性が高まってきています。
- Shopify 自体も、AI 企画や自動化要素の採用を進めているという報道もあり ウォール・ストリート・ジャーナル+1
- そのため、「単にカスタム実装ができる」だけでなく、AI 系技術を使えるかが今後の差別化要因になるかもしれません。
まとめ(ラストメッセージ)
海外企業(正社員)で Shopify エンジニアになるという道は、簡単ではないですが確実に可能性があります。
重要なのは、どの企業を選ぶかと自分自身の技術・英語力をどれだけ磨くかです。
良いスタートを切るためには、実績を増やし、技術トレンドを追い、求人を見逃さない。
焦らず、少しずつ準備を進めていけば、きっとその夢は現実になります。
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