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【2025年版】SIerとは?知らないと損する日本のIT業界の仕組みをわかりやすく解説

2025年版Slerの解説する画像
目次

はじめに

最近「SIer(エスアイヤー)」という言葉をよく聞くけど、正直よくわからない…という人は多いと思います。
僕も最初は「なんかIT業界でよく使われてる単語」くらいの認識しかなく、調べてみるとけっこう奥が深いんですよね。

今回は、SIerの基本から、仕事内容、年収、将来性、メリット・デメリットまで、これからITやWeb業界を目指す人にもわかりやすいようにまとめてみます。


1. そもそもSIerって何?

「SIer」とは System Integrator(システムインテグレーター) の略です。
日本語にすると「システムを組み合わせて提供する会社・人」という意味。

例えば企業が「新しいECサイトを作りたい」「社内の基幹システムを刷新したい」となったとき、
サーバー・ネットワーク・ソフトウェア・クラウドなど、いろんな技術やサービスを組み合わせて “全部まとめて” 提供するのがSIerの役割 です。

SIerの具体例

  • NTTデータ
  • 富士通
  • NEC
  • 日立ソリューションズ
  • 大塚商会

こうした企業はまさに「システムを全部面倒見てくれる会社」なんですね。


ShopifyとAWSの違いはこちらの記事↓

2. SIerの仕事内容

SIerの仕事は大きく分けて次の流れで進みます。

  1. 要件定義(クライアントの要望をヒアリング)
  2. 設計(システム全体の設計図を作成)
  3. 開発・構築(プログラマーやエンジニアが実際にシステムを作る)
  4. テスト(バグや不具合がないか確認)
  5. 運用・保守(納品後もサポートや改善を続ける)

つまり、SIerは「システムの丸ごとプロデュース役」であり、開発自体は下請けの会社やフリーランスに依頼することも多いです。


3. SIerの年収・待遇

気になる年収ですが、大手と中小でかなり差があります。

  • 大手SIer(NTTデータ、富士通など)
    → 平均年収:700〜900万円
  • 中堅・中小SIer
    → 平均年収:400〜600万円

大手は福利厚生もしっかりしていて「安定志向の人」には人気。
ただし、下請け構造の中で「中小SIer」は残業が多く、単価が低いという課題もあります。


エンジニア市場の徹底解説はこちらの記事↓

4. SIerのメリット・デメリット

メリット

  • 大企業の案件に携われる
  • 安定した年収と福利厚生
  • システム全体を学べる(クラウド・サーバー・ネットワークなど)

デメリット

  • 下請け構造が強く、末端だと厳しい労働環境になりやすい
  • 新しい技術に触れるチャンスが少ない(最新スタートアップのようなスピード感はない)
  • プログラミングより「管理・調整」がメインになるケースも多い

2025年最新版のWEB業界の職種別年収と将来性についてはこちらの記事↓

5. SIerとWeb系企業の違い

よく比較されるのが「Web系企業(メルカリ・サイバーエージェント・楽天など)」です。

  • SIer
    → クライアントの要望に合わせてシステムを作る「受託型」
  • Web系
    → 自社サービスを開発して運営する「自社開発型」

この違いで「働き方」や「キャリアの方向性」も変わってきます。
SIerはプロジェクト管理や調整能力が鍛えられるのに対し、Web系はエンジニアとしてモダンな技術をどんどん学べるのが特徴です。


6. SIerの将来性は?

AIやクラウドの登場で「SIerはオワコン?」と言われることもありますが、実際はまだ需要があります。

理由

  • 日本企業は依然としてシステムを「外注」する文化が根強い
  • DX需要(デジタルトランスフォーメーション)で既存システムを刷新する案件が増えている
  • クラウド(AWS・Azure・GCP)への移行需要が右肩上がり

ただし「古い技術しか触れられないSIer」にいると、キャリア的に停滞するリスクはあります。


就活生・転職希望者向けにSIerおすすめ企業ランキング(売上・年収・ホワイト度も含めて)

順位企業名強み・特徴平均年収・補足情報
1野村総合研究所(NRI)コンサル×SIを兼ねる。プロジェクトの質が高め。平均年収 1,200万円超との報告あり。 Geekly+2レバテックルーキー+2
2NTTデータ官公庁・公共・金融案件が強い。安定基盤。売上・規模ともに上位。 テックジム+2Miraie Group+2
3富士通グローバル展開力、インフラ強み。ITサービス部門として大きな売上を持つ。 レバテックキャリア+2Miraie Group+2
4日立製作所(IT部門含む)社会インフラ・公共案件の強み。総合企業ゆえ大きなリソースを持つ。 テックジム+2SEEKER Note+2
5NEC通信・ネットワーク系SIに強い。メーカー系+SI融合型。 Miraie Group+2テックジム+2
6伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)ユーザー系・商社系バックボーン。安定志向の案件が多い。 システム・クラウドツールの企画・開発ならアスターリンク+1
7大塚商会独立系SIerとして色々な業界。独立系SIer上位の売上企業。 メルセンヌ|未経験転職の転職エージェント+2ASSIGN+2
8シンプレクス・ホールディングス金融系SIに特化平均年収 900万円超の報告あり。 ASSIGN
9日本オラクル外資系SIer / ERP・DB分野に強み平均年収 約1,160万円と報じられている。 みらいワークス
10BIPROGY (旧 SCSK / 日立ソリューションズ等)インテグレーション力売上・案件力を背景に中規模〜大規模案件あり。 メルセンヌ|未経験転職の転職エージェント+2レバテックキャリア+2

※ランキングは情報公開度・報道・企業サイトなどをもとにしたものなので、最新状況は各企業の開示資料もチェックを。

さらに、企業を選ぶときは「売上が大きい=案件数が多い」「平均年収が高い=給与水準」「ホワイト度(残業・働き方)」も見るといい。
たとえば、ランキングで “ホワイト企業” としてよく挙がるのは NRI、日立、NTTデータ、電通国際情報サービスあたり。 SES初心者ナビ+2テックジム+2


📊 年収・統計データで見るSIerの実態

年齢別・業界平均年収例

また、SIer業界全体の平均年収として、400〜700万円あたりというレンジの記述が多く見られる。 Miraie Group+4ASSIGN+4ウィルオブ+4

高年収事例

他業界との比較

  • ITエンジニア全体の平均年収(2024年): 約462万円(doda調査) doda
  • SIer業界平均年収レンジ(調査による): 400~700万円あたりとされることが多い。 ASSIGN+2ウィルオブ+2

7. これからSIerを目指す人へのアドバイス

もしSIerを目指すなら、以下を意識すると強いです。

  • クラウドの知識(AWS・Azure) を身につける
  • マネジメント力(プロジェクト全体を見渡す力)
  • 英語力(外資案件やマニュアルで必須)

また、将来的にフリーランスやWeb系に転職したいなら「SIerで基盤を学んでからキャリアチェンジ」もアリ。


まとめ

今回は「SIer」について解説しました。

  • SIerは システムを丸ごと請け負う会社 のこと
  • 大手は年収も高く安定、中小はやや厳しい面も
  • 将来性はまだあるが、クラウドや最新技術を学ばないとリスク大
  • Web系との違いを理解して、自分のキャリアの方向性を考えることが大切

IT業界に入るとき、どうしても「Web系=華やか」「SIer=古い」みたいなイメージで語られがちですが、実際は 学べることが違うだけ
あなたが「安定志向」か「挑戦志向」かで、どちらに進むか選ぶといいと思います。


WEB業界で未経験から転職する方法や将来性に関してはこちらの記事↓


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