はじめに
フリーランスとして働き始めると、必ず向き合わなければならないのが「税金」です。
僕自身も最初はブログやWeb制作、Shopifyの案件を副業で始めましたが、売上が少しずつ増えていくにつれて「確定申告ってどうするの?」「消費税は払うの?」と不安が大きくなりました。
さらに2023年10月から始まったインボイス制度が加わり、請求書の書き方や経費の管理にも気を配る必要があります。最初は「ややこしい制度が増えたな…」と思いましたが、実際に調べて実践するうちに仕組みが理解できるようになり、今ではしっかり運用できています。
この記事では、フリーランスが知っておきたい税金の基礎とインボイス制度の対応方法について、実体験も交えながら解説していきます。
1. フリーランスにかかる主な税金
所得税
フリーランスの収入は「事業所得」として扱われます。売上から経費を差し引いた額(課税所得)に応じて所得税がかかります。
税率は 5%〜45% の累進課税。例えば利益が300万円なら、所得控除を差し引いて課税所得に応じた税率で計算されます。
住民税
前年の所得に応じてかかる税金。だいたい 所得の10%前後 と考えるとわかりやすいです。
消費税
売上が年間1,000万円を超えると、原則として消費税の納税義務が発生します。
ただしインボイス制度の導入により、売上規模が小さくても「取引先から求められてインボイス登録をする必要がある」というケースが増えてきました。
個人事業税
事業内容によっては課税されます。Web制作やデザイン業も対象。年間の所得が290万円を超えると課税され、税率は3〜5%ほど。
👉 フリーランスは「売上=自分の手取り」ではなく、各種税金が差し引かれることを理解しておくのが大切です。

2. 経費にできるもの・できないもの
経費にできる例
- パソコン、モニター、ソフトウェアの購入費
- ShopifyやWordPressのテーマ代
- コワーキングスペース利用料やカフェでの打ち合わせ費用
- 打ち合わせの交通費
- 書籍やセミナー参加費
- サーバー代、ドメイン代
経費にしにくい例
- 生活費(家賃や光熱費の全額は不可。ただし自宅兼事務所の場合は按分できる)
- プライベートで使う交際費
👉 ポイントは「事業のために使ったお金かどうか」。僕はサーフィンやサウナが趣味ですが、それは当然経費にはできません(笑)。ただし「Web制作関連の書籍」や「デザインソフトのライセンス料」はしっかり経費に入れています。
3. インボイス制度とは?
ざっくり説明
2023年10月から始まった制度で、消費税を適切にやり取りするための仕組みです。
- 取引先が仕入税額控除を受けるには、インボイス(適格請求書)が必要。
- インボイスを発行できるのは「インボイス登録事業者」のみ。
- 登録事業者は、たとえ売上が1,000万円未満でも消費税を納める義務が出てきます。
つまり、登録しないと「この人から仕入れても消費税の控除ができない」となり、取引先に不利になる可能性があるんです。
4. インボイス登録すべき?しなくてもいい?
- 登録すべきケース
→ 大手企業や法人を相手に仕事をする場合。インボイスが必須条件になっていることが多いです。 - 登録しなくてもいいケース
→ 個人の小規模取引や、BtoCメインで消費税の控除に関係しない場合。
僕の場合、ShopifyやWeb制作の案件は法人クライアントも多いので、インボイス登録をしました。その代わり、消費税の納税義務が発生するので、請求書発行の際は「消費税を加算する」形に変更しています。
5. 請求書の作り方(インボイス対応)
請求書には次の情報が必要です。
- 登録番号(Tから始まる番号)
- 適用税率ごとの消費税額
- 発行者の氏名や屋号
僕はフリーのとき、クラウド会計ソフト(freeeやマネーフォワード)を使って自動でインボイス対応請求書を発行するようにしています。手作業でやると間違いやすいので、ツール活用がおすすめです。
6. 確定申告と節税の工夫
フリーランスは毎年2月〜3月に確定申告をして、所得税を納めます。
僕が実践している節税方法は:
- 青色申告:最大65万円の控除が受けられる。
- 経費の整理:クレカや会計ソフトを使って自動仕分け。
- 小規模企業共済・iDeCo:掛金が所得控除になるので節税になる。
最初は「面倒だな」と思っていましたが、習慣にするとそこまで大変ではありません。むしろ「ちゃんと仕組みを理解して数字を管理できる」ことがフリーランスの強みになると実感しています。
まとめ
フリーランスにとって、税金やインボイスは避けて通れないテーマです。
- 所得税・住民税・消費税・個人事業税を理解する
- 経費を正しく計上して節税する
- インボイスは取引先や案件内容に応じて登録判断をする
- 会計ソフトやツールを活用して効率化する
僕自身、ShopifyやWeb制作を副業に取り入れてから、税金の知識がぐっと必要になりました。最初は大変に感じますが、仕組みを理解するとむしろ「数字で自分のビジネスを管理できている」感覚が持てて楽しくなります。
副業やフリーランスを考えている人は、早めに税金やインボイスに触れておくと安心です。



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