はじめに
フリーランスとして仕事を広げていくと、必ずと言っていいほど出会うのが「海外クライアント」。
僕自身も最初は「英語なんて苦手だし無理だろう」と思っていましたが、実際にやってみると意外となんとかなります。もちろん壁もあります。でもその壁を一つずつ越えていくたびに、仕事の幅が一気に広がっていくんです。
この記事では、僕が海外クライアントとやりとりする中で感じたこと、苦労したこと、工夫していることをリアルにまとめました。これから海外案件に挑戦したい方の参考になれば嬉しいです。

1. 最初のハードルは「英語そのもの」じゃなかった
「英語力がないと海外案件は無理」と思っていたんですが、実際にやってみるとハードルはそこだけじゃありませんでした。
- 時差の問題:深夜に返事が来たり、打ち合わせの時間が日本の早朝になったり。
- 文化の違い:相手はメールでのやり取りが短文でドライだったり、逆にすごく丁寧だったり。
- 仕事の進め方:日本のように「細かい確認を取りながら進める」よりも「まず形にしてから直していこう」というケースが多い。
つまり、英語力以上に 柔軟な対応力やメンタル が試されるんだなと気づきました。
2. 実際のやり取りでよく使う英語表現
僕は特にShopify案件でのやり取りが多いので、そこで頻出する表現をいくつか紹介します。
依頼を受けたとき
- Thank you for sharing the details. I’d be happy to help with your Shopify store.
(詳細をありがとうございます。Shopifyストアのお手伝いができれば嬉しいです。)
提案するとき
- I suggest starting with [具体的な内容]. Then we can move step by step.
(まずは[具体的な内容]から始めることを提案します。その後ステップごとに進めましょう。)
期間や費用の話
- This milestone will take about 1 week and cost $500.
(このマイルストーンは約1週間、費用は500ドルになります。)
丁寧に断るとき
- I’m afraid this request is out of scope, but I can offer it as an additional service.
(申し訳ないですが、このリクエストは範囲外です。ただし追加サービスとして対応可能です。)
👉 最初から完璧に話す必要はなく、シンプルで丁寧な表現を心がければ十分通じます。
3. 翻訳ツールは味方。ただし「そのまま」は危険
Google翻訳やDeepLは強力な味方です。僕も常に使っています。
ただし、そのままコピペすると不自然になることもあるので、以下の工夫をしています。
- 一文を短くする:長文ほど誤訳が出やすい
- カジュアルすぎないようにする:海外でもビジネス英語は意外とフォーマル
- 最後は声に出して読む:不自然な表現は口にするとすぐわかる
4. 実際に困ったエピソード
ケース①:納期の勘違い
相手が「next Friday」と言ったので、僕は「次の金曜日=1週間後」と理解。
でも実際は「今週の金曜日」だった…。ギリギリで対応しましたが、冷や汗をかきました。
👉 これ以来、納期については必ず確認しています。
- Just to confirm, do you mean this Friday (〇月〇日) or next Friday (〇月〇日)?
ケース②:文化の違いで誤解
相手が短文で「OK」とだけ返してきたとき、「怒ってる?」と思ったことがあります。
でも実際はただの文化の違い。日本の「承知しました」と同じニュアンスでした。
5. 海外クライアントと長く付き合うコツ
- レスポンスを早くする
英語力よりも「返信が早い」ことの方が信頼されやすい。 - 相手の文化に合わせる
アメリカなら「まずやってみよう」、ドイツなら「最初に仕様を固める」など、国によって違います。 - 自分の強みをアピールする
英語が完璧じゃなくても、「Shopifyの経験があります」「デザインが得意です」と強みを出せば選ばれやすい。
6. 海外案件を始めるためにやったこと
- Upworkに登録 → 最初は提案しても返事が来ない。でも根気強く続けることが大事。
- ポートフォリオを英語化 → 日本語だけだと相手は不安になる。英語で簡単に自己紹介を書く。
- 時差を考えたスケジュール管理 → 夜に提案を出して、翌朝に返事が来ることが多い。
7. 海外クライアントとやりとりするメリット
- 単価が高い:国内よりも高額の案件が多い
- 実績が国際的になる:ポートフォリオに「海外クライアント」と書ける
- 英語力が伸びる:実践の英語学習として最高の環境
まとめ
海外クライアントとのやりとりは、最初は怖いし緊張します。
でも、慣れてくると「案外シンプルだな」と感じることが増えていきます。
大切なのは、
- 完璧な英語を話すことよりも「伝わること」
- 柔軟に対応する姿勢
- 相手との信頼関係を大事にすること
僕自身、英語が苦手でも海外クライアントと一緒に仕事ができるようになったので、これを読んでいる方もきっと大丈夫です。



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