Shopifyはテーマを選んで設定すればすぐにネットショップを始められる便利なサービスですが、本格的に運営していると必ず出てくるのが**「テーマ設定だけではできない変更」**です。
私も最初は「色やフォントを変えるくらい」しかできませんでしたが、案件や自分のストアを作り込む中で、LiquidやJavaScriptを使ったカスタマイズにどんどん踏み込むことになりました。
この記事では、実際にShopifyカスタマイズをして感じたリアルなポイントを、初心者でも理解できるように解説します。
1. Shopifyカスタマイズとは?
Shopifyカスタマイズとは、テーマのデザインや機能を変更して、自分のブランドや商品に合った形に調整することです。
例:
- 色・フォント・レイアウトの変更
- 新しいセクションの追加
- アプリを使わずに機能追加
- ページ読み込み速度の改善
- 商品ページに独自情報を表示
ポイントは、ユーザー体験(UX)を向上させ、売上につなげること。

2. Shopifyカスタマイズの3つの方法
① テーマエディタでの設定変更
- コード不要。色、フォント、画像、セクションの順序などをGUIで変更可能
- 初心者でも安心
② コード編集(Liquid/CSS/JavaScript)
theme.liquid
やテンプレートファイルを編集- 細かいレイアウトや機能追加に対応可能
- バックアップ(テーマ複製)は必須
③ アプリ導入
- 機能追加が大きい場合に有効
- コード不要だが、月額料金や速度低下のリスクあり
3. 実際に行ったカスタマイズ事例
事例①:トップページのスライドバナー追加
Prestigeテーマで、静止画像のヒーローバナーをスライド式に変更。slideshow.liquid
を編集し、Swiper.jsを導入。スマホ表示崩れはメディアクエリで修正。
事例②:商品ページにタブ切り替えを追加
説明・レビュー・配送情報をタブ化。
Liquid+JavaScriptで切り替え機能を実装し、全商品で共通化。
→ 情報量が多くても見やすく整理でき、CV率向上に。
事例③:メタフィールドで成分表を動的表示
Craftテーマでヘアケア商品の「成分」や「香り説明」をメタフィールドで管理。
コード編集なしで商品情報更新が可能になり、運営負担が大幅減。
事例④:カートページでアップセル
カート画面におすすめ商品を動的表示。
Liquidでコレクションから自動取得し、AOV(平均注文額)を引き上げ。
4. カスタマイズの注意点(実体験ベース)
- 必ずテーマを複製して編集:直接編集で白画面化→修復に半日かかった苦い経験あり
- モバイル優先で設計:PCで完璧でもスマホで崩れるケース多数
- アプリ導入は最終手段:速度低下&月額費用増を避けるため、まずコード対応を検討
- CSSの上書きは最小限:既存クラスを確認し、無駄な競合を防ぐ
5. コード編集のポイント
- Liquid:データを呼び出す構文を覚えると一気に自由度アップ
- CSS:テーマの既存スタイルを調べて上書き
- JavaScript:既存ライブラリとの競合に注意
- コメントアウトでメモを残すと後から修正しやすい
6. カスタマイズで得られるメリット
- ブランドの世界観を反映
- 他店との差別化
- 売上アップにつながるUX改善
- 運営の効率化

事例写真案(4点)
① トップページのスライドバナー改修前後
- Before:静止画像のヒーローバナー1枚
- After:スライド式に変更後(複数画像が自動切り替え)
- キャプション例:「テーマエディタではできなかった動きも、コード編集で実装可能」

② 商品ページのタブUI化
- Before:説明・レビュー・配送情報が縦に長く並んでいる状態
- After:クリックで切り替え可能なタブ式UI
- キャプション例:「情報量が多いページもタブ化でスッキリ」

③ メタフィールド活用例
- 管理画面スクショ:商品ごとのメタフィールド入力画面(例:成分、香り説明)
- 商品ページスクショ:該当箇所が自動で表示されている様子
- キャプション例:「コードを触らずに情報更新できる運営しやすい構造」

④ カートページでのアップセル
- Before:カートに選択商品だけが表示されている
- After:おすすめ商品が自動で表示される
- キャプション例:「アップセル導入で平均注文額を引き上げ」

7. まとめ
Shopifyカスタマイズは、テーマ設定 → コード編集 → 必要に応じてアプリという順番で進めるのがおすすめです。
小さな変更を積み重ねることで、理想のストアに近づきます。
私自身、案件をこなす中で「できない」を減らすことが、クライアントからの信頼につながると実感しています。



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