Liquidは「プログラミング言語」ではなく「テンプレート言語」
まず最初に誤解しがちなのが「Liquidってプログラミング?」という疑問。
答えは 「半分YESで半分NO」 です。
- JavaScriptみたいに何でもできるわけじゃない
- サーバーと直接やり取りすることもできない
- でもHTMLの中にちょっとした“動き”を埋め込むには最高
つまりLiquidは 「Shopifyのデータを呼び出して表示するための道具」 です。
商品タイトル、値段、在庫数…こういうデータを「{{ product.title }}」みたいに埋め込んで、HTMLに差し込むのが仕事。
難易度は? → 初心者でも慣れやすい
「コード」と聞くと身構えますが、Liquidは意外とシンプル。
- HTMLがわかる人ならすぐ馴染める
- JavaScriptの知識がある人はもっと早い
- 完全初心者でも1〜2週間で「出力・条件分岐・ループ」は理解できる
ただし、奥深さはしっかりあります。
「商品にメタフィールドを追加して動的に出す」とか、「テーマエディタで使いやすくする」とかになると、ちょっと設計力が必要。
そのあたりは1〜2か月くらい触っていくうちに理解が深まっていきます。

学び方ステップ(おすすめロードマップ)
ステップ1:公式ドキュメントをざっと読む
Shopifyの Liquidリファレンス は最初はちょっと英語でとっつきにくいですが、全体像をつかむのに便利。
「変数の出力」「if文」「for文」だけでいいので流し読み。
ステップ2:テーマを触って改造
Dawnテーマをダウンロードして、product-card.liquid
や product.json
をいじってみましょう。
たとえば「セール中なら赤文字にする」とか、「在庫が少なければラベルを出す」とか。
小さい改造を繰り返すのが一番身につきます。
{% if product.available %}
<p>{{ product.price | money }}</p>
{% else %}
<p class="soldout">Sold out</p>
{% endif %}
これだけで「在庫があるかどうか」で表示が変わります。
ステップ3:セクションとスキーマ
Shopifyテーマの面白さは 「ノーコードで編集できるUIを作れる」 こと。{% schema %}
の中にJSONを書いて、エディタにテキストボックスや画像アップロード欄を追加できます。
ここを理解すると一気に案件でも戦えるようになります。
ステップ4:メタフィールドを使う
クライアント案件だと「商品に追加の情報を載せたい」ケースが多いです。
例えば「素材」「原産国」「使用方法」など。
これを管理画面のメタフィールドに入力 → Liquidで呼び出す、という流れをマスターすると仕事の幅が広がります。
つまずきポイントあるある
blank
とnil
とempty
の違いで混乱- variantごとの在庫と商品全体の在庫を勘違い
- 画像サイズの指定で
image_url
を忘れる - ページネーションが思ったように動かない(
paginate
は1ページに1回だけ使える)
最初は「なんでエラーになるの?」と思うことが多いですが、ほぼ全部ドキュメントに答えがあるので慣れてきます。
実務で役立つLiquidの小技
- 在庫ラベル
在庫3以下なら「残りわずか」を表示する
{% if product.selected_or_first_available_variant.inventory_quantity < 3 %}
<span class="low-stock">残りわずか!</span>
{% endif %}
- 翻訳(i18n)
テーマは多言語対応必須。t
フィルタで翻訳ファイルを呼び出します。
<button>{{ 'general.add_to_cart' | t }}</button>
- ループを軽くする
データをその場でいじらず、一旦assign
で変数に入れると処理が速くなります。
Liquidを学ぶメリット
- 案件の幅が広がる
デザインだけでなく、機能追加や細かい調整もできるようになる - テーマ改造が怖くなくなる
DawnやPrestigeのコードを開いても「何がどこにあるか」わかる - 海外案件でも評価されやすい
UpworkやFiverrでも「Liquidできる」は差別化ポイント
まとめ
Liquidは「コード初心者でも入りやすいけど、奥は深い」ちょうどいい言語です。
基礎を1〜2週間で学び、小さな改造を積み重ねて、メタフィールドやセクション設計まで踏み込めば 実案件で十分戦えるレベル に到達します。
迷ったら「実際にテーマを触って壊す」くらいの気持ちで練習してOK。
エラーやハマりどころも学びの一部です。
👉 次にやること
- Dawnテーマをいじって、文字や色を変えてみる
- メタフィールドを作って商品ページに表示
- 公式ドキュメントをブックマーク
こうやって1つずつ積み重ねれば、気づいたらLiquidマスターに近づいています。
是非実践してみてくださいね。
最後まで読んでいただき有難うございます。



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