はじめに
最近「Shopify Plus(ショッピファイ プラス)」という言葉をよく耳にする方も多いと思います。
Shopifyといえば世界中で使われているECプラットフォームですが、その上位プランにあたるのがShopify Plus。
「普通のShopifyと何が違うの?」
「費用はどのくらい?」
「どんな企業に向いてるの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、今回はShopify Plusの特徴や活用方法を、わかりやすく深掘りしていきます。
Shopify Plusとは?
Shopify Plusは、大規模EC事業者向けのエンタープライズ版プランです。
通常のShopifyが「月額39ドル〜399ドル」で利用できるのに対して、Shopify Plusは月額2000ドル前後からスタート。
その分、以下のような大きなメリットがあります。
- トラフィックが急増しても安定稼働
- 高度なカスタマイズが可能
- グローバル販売に強い
- 専任サポートチームが付く
要するに、売上規模が大きくなって「通常のShopifyでは物足りない!」という事業者向けのプランです。
Shopify plusについての記事はこちら↓

通常版との主な違い
① 費用
- 通常版:月額39〜399ドル
- Plus:月額2000ドル前後(売上規模によって変動あり)
② サポート体制
- 通常版:基本はチャットやメールでの問い合わせ
- Plus:専任のマーチャントサクセスマネージャー(MSM)がつく
③ カスタマイズ性
- 通常版:テーマやアプリで拡張はできるが制限あり
- Plus:チェックアウトページの自由なカスタマイズが可能
④ 販売規模
- 通常版:中小規模向け
- Plus:月商数千万円〜数億円規模の大企業向け
Shopify Plusのメリット
1. チェックアウトの自由度が高い
通常のShopifyでは制御できない「決済画面」も、PlusならLiquidでカスタマイズ可能。
ブランド独自の購入体験を作りやすくなります。
2. 膨大なアクセスにも耐えられる
ブラックフライデーやセール時の急激なアクセス増にも安定対応。
海外の大手ブランドがShopify Plusを選ぶのは、この強固なインフラが理由です。
3. グローバル展開がスムーズ
複数のストアをまとめて管理できる「Shopify Organizations Admin」が利用可能。
通貨や言語も柔軟に対応でき、越境ECを展開しやすいです。
4. 専任サポート
EC運営で困ったときに、すぐ相談できるのは心強いポイント。
特に社内にエンジニアが少ない企業には大きなメリットです。
デメリット・注意点
- 月額費用が高額:最低2000ドル〜なので、小規模事業者には負担が大きい
- 導入ハードルが高い:カスタマイズが自由な分、開発リソースが必要になる
- 日本国内では導入事例がまだ少ない:情報が英語中心になるケースもある
どんな企業に向いているか?
- 月商数千万円以上を安定して稼いでいる企業
- 国内外に複数のブランドを展開している企業
- 大規模セールや新商品リリース時にアクセス集中が見込まれる企業
- カスタマイズされたブランド体験を提供したい企業
逆に、これからECを始める方や売上が月数十万〜数百万円規模なら、通常のShopifyプランで十分です。
実際の事例
Shopify Plusは、ナイキ、アディダス、ジムシャークなど世界的ブランドも導入しています。
日本でも、大手アパレルやコスメブランド、D2Cブランドが利用を始めています。
Shopify Plusを導入する流れ
- Shopify公式またはパートナーに問い合わせ
- 現状の売上規模や将来の見込みをヒアリング
- 見積もり → 導入決定
- 専任サポートと共に移行・構築開始
まとめ
- Shopify Plusは、大規模EC向けのハイエンドプラン
- 月額費用は高額だが、安定性・自由度・サポートは抜群
- 中小規模なら通常のShopifyプランで十分
- 企業の成長段階で「Plusに切り替える」ケースが多い
最後に
僕自身、Shopify構築をやっていて思うのは、多くの方が「Plusってすごいけど遠い存在」と感じていることです。
ただ、事業が伸びてくると「絶対に必要なステージ」がやってきます。
もし「数年以内に海外展開や大規模セールを考えている」なら、今からShopify Plusの情報をチェックしておくと後でスムーズです。



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