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Shopify公開前に“必ず”潰すべき4領域|在庫・配送・ドメイン・国内/海外(Markets)でエラーを出さないための実践ノート

Shopify公開前に必ずやるべき4領域を解説する画像

昨日、Google マーチャントセンターの審査でこっぴどく落ちました。犯人は在庫追跡の漏れ・配送条件の不一致・Marketsとドメインの紐付けミス。同じところで転ばないよう、Shopify側で最初に固めるべきチェックと、詰まった時の切り分けを “自分用復習メモ” として置いておきます。


目次

0. 前提:公開前に“必ず”やる順番(全体像)

  1. 商品と在庫:SKU一意・在庫追跡ON・ロケーション整合
  2. 価格と税:税込/税抜の方針をストアとフィードで一致
  3. 配送:配送ゾーン/料金とマーチャント側の配送定義を同じロジックに
  4. Markets/ドメイン:各マーケット→どのドメイン/サブパスを使うのかを一致
  5. Google連携:所有権/サイトURL/通貨/国が実際のストアと合っているか

1. 商品と在庫:ここが崩れると全部が崩れる

1-1. SKUは「全バリアントで一意」+空欄にしない

  • [商品] → [各バリアント] → SKU を必ず入力。
  • 既存モール/倉庫と繋ぐなら最初に命名規則(英数字/桁数/連番など)を決める。
  • 商品CSVエクスポート→シートで重複検出で一括確認が早い。

1-2. 「数量を追跡する」を必ずON

  • [商品] → [在庫] → 数量を追跡するにチェック。
  • ロケーション(拠点)を複数使う場合、各ロケーションに販売可能数 > 0 が入っているか。
  • 予約販売なら**「在庫切れでも販売を継続」**のON/OFF方針を決め、該当商品に反映。

ありがち:ロケーションAに在庫10、Bが0のまま → フィードはBを見て在庫なし判定。

1-3. GTIN/MPN/ブランドの扱い

  • GTIN(JAN/EAN/UPC)があるなら必ず入力
  • 無い場合はブランド+MPN(型番)で代替。未設定は掲載制限の温床。

2. 価格と税:フィードとの不一致をゼロにする

2-1. 税込/税抜の方針をまず決める

  • [設定] → [税金と関税] と、テーマ表示・Googleフィードが**同じ思想(内税 or 外税)**になっているか。
  • セール価格(比較価格)を使うときは、フィードにセール価格が送られているかを「Google & YouTubeチャネル → 商品ステータス」で確認。

2-2. 通貨とラウンディング

  • [設定] → [通貨] とMarketsの国別通貨がマーチャント側のフィード通貨と一致しているか。
  • 国別価格や端数処理(¥x,980など)を使う場合、国ごとに同じ丸め方を徹底。

3. 配送:審査で最も落ちやすい“送料不一致”を潰す

3-1. Shopifyの配送を正しく切る

  • [設定] → [配送と配達] → 配送エリアで、販売国単位でゾーンを作成。
    • 国内のみ:Japan のゾーン一つでOK。
    • 海外あり:国別ゾーンが無難(地域まとめは後でズレやすい)。
  • 送料は**重量・金額しきい値・温度帯(常温/冷蔵)**など実業務ロジックに合わせる。

3-2. マーチャントセンターの配送定義と二重管理をやめる

  • 送料を「マーチャント側で定義する」のか「Shopifyのフィードに任せる」のかどちらかに統一
  • 無料配送しきい値や離島加算があるなら、両者で全く同じ条件に。

3-3. テストは“その国の実住所で”

  • 海外マーケットはその国の郵便番号・住所でカート~決済直前まで検証。
  • 送料が0/想定外なら、配送ゾーンの対象国漏れ重量条件ミスマッチを疑う。

4. Marketsとドメイン:リンクの不一致は即NG

4-1. ドメイン接続→プライマリ設定→SSL

  • [設定] → [ドメイン]で本番ドメインを接続しプライマリ化
  • DNSは Aレコード(Shopify IP)/ CNAME(shops.myshopify.com)を設定、SSLアクティブまで待機。

4-2. 各マーケットが参照するURLを一致させる

  • 国内のみ:プライマリドメインのみ。
  • 海外あり:
    • 国別ドメイン(example.de など)
    • もしくはサブパス(example.com/ja-jp)
  • [Markets] → 対象マーケット → ドメイン/言語で、その国のランディングURLが何かを明確に。
  • マーチャント側のサイトURL/商品URLそのマーケットのURLで統一(混在は落ちる)。

4-3. 所有権とクロール

  • マーチャントセンター [ビジネス情報] → [ウェブサイト]所有権確認(GTM/GA/HTMLタグ/ドメイン)。
  • http→https / wwwありなしの統一と、余計なリダイレクトがないかをチェック。

5. 国内だけ?海外も?方針で変わる初期設定

  • 国内のみ
    • Markets=日本のみ、通貨JPY、言語日本語、配送は日本。
    • ドメインは1つ、サブパス不要
  • 海外も
    • 言語翻訳(アプリやAIで下訳→主要ページは手直し)。
    • 国別通貨・税・関税(DDP/DAP)をカート前に明記
    • 国別価格を使う場合、為替ラグによる価格不一致に注意。

6. マーチャントで実際に出やすいエラーと対処

A. 価格不一致(最頻出)

原因:税込/税抜のズレ、国別通貨切替ミス、セール価格未反映
対処

  1. ストア表示とフィードの税込/税抜を合わせる
  2. Google & YouTube チャネルで送信価格を確認
  3. 診断で取得価格/クロール価格の差を突き止める

B. 在庫ステータス不正

原因:数量追跡OFF、ロケーション片側0、予約扱い未設定
対処

  1. 数量追跡ON+ロケーション在庫>0
  2. 予約ならContinue selling when out of stock
  3. フィードのavailability値を確認

C. 配送に関する問題

原因:送料定義の二重管理、配送対象国の漏れ、無料配送条件の不一致
対処

  1. 送料定義を片側に統一
  2. 配送ゾーンに国が入っているか/料金があるか
  3. 該当国の実住所でチェックアウト直前までテスト

7. 公開直前の“60分チェックリスト”

商品/在庫

  • SKUは全バリアントで一意
  • GTIN/MPN/ブランドの要件を満たす
  • 数量追跡ON、各ロケーション在庫>0
  • セール価格・比較価格の整合

価格/税/通貨

  • ストアとフィードの税込/税抜が一致
  • 国別通貨が想定通りに切替
  • 端数処理/丸めが国ごとに一貫

配送

  • 対象国ごとのゾーン/送料を実装
  • 無料配送条件の一致
  • 除外地域の明記

Markets/ドメイン

  • プライマリドメインSSL有効
  • マーケット→ドメイン/サブパスの対応が一致
  • マーチャントで所有権承認&サイトURL一致

Google

  • Google & YouTube チャネルの連携完了
  • 診断に重大エラー無し
  • ランディングURLが国別に正しい

実機テスト

  • PC/スマホで検索→商品→カート→決済まで通る
  • 海外マーケットは通貨/送料/言語が想定通り
  • 404/リダイレクトループ無し

8. もし詰まったら:原因切り分けの型

  1. マーチャント診断 → 該当商品の詳細(Googleが何を見ているか)
  2. Shopify商品画面(価格・在庫・追跡・ロケーション・バーコード)
  3. Google & YouTube チャネル → 商品ステータス(実際に送られた値)
  4. 配送設定(Shopify/マーチャント):どちらで送料を持つか統一
  5. Markets/ドメイン:その国のURLに本当に着地しているか

9. まとめ

  • 在庫追跡ON・SKU一意・ロケーション在庫>0が最優先。
  • 送料は二重管理しない。マーチャントとShopifyのどちらで持つかを決める。
  • Markets↔ドメイン↔フィードURLが1対1でつながっているかを必ず確認。

公開前の1時間でここまで固めておくと、審査や広告の初速が全然違います。
「自分の設定だとどこが怪しい?」というときは、商品CSV・Markets構成・マーチャント診断のスクショがあると、上の切り分けの型に当て込みながら最短で原因が拾えます。

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