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【2026年最新】AWS Summit で発表された注目の新サービスまとめ【ビルダー向け完全解説】

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【2026年最新】AWS Summitで発表された注目の新サービスまとめ【ビルダー向け完全解説】
AWS Summit Japan — June AWS Summit NYC — July ビルダー向け解説

AWS Summit で発表された
注目の新サービスまとめ

AIエージェント・分散SQL・VMware移行・S3進化…知らないと損する最新アップデート全解説

Sources: AWS公式ブログ / AWS Summit セッション資料 / Qiita

今年のSummitはAIとインフラ刷新の2本柱だった

📍 AWS Summit Japan:幕張メッセ開催 / 延べ69,000人超が参加 / テーマ「ビルダーと描く新たな価値創造」

📍 AWS Summit New York:基調講演はAgentic AI VP / AIエージェント関連の大型発表が集中

🔑 2大テーマ:① AIエージェントの本番運用基盤 ② データベース・インフラの根本刷新

昨年2025年のAWS Summitは例年と比べて発表のスケールが段違いでした。「AIエージェントを作る時代」から「AIエージェントを本番環境で安全に動かす時代」への明確なシフトが感じられる内容で、基調講演では「ソフトウェアの構築方法が根本から変わる」というメッセージが繰り返されました。

また、AIだけでなくデータベースやVMware移行など、インフラレイヤーの刷新に関する発表も多く、ビルダーとして押さえておきたい内容が盛りだくさんでした。本記事ではエンジニアが特に注目すべき新サービス・アップデートを厳選して解説します。

目次
  1. 01Amazon Bedrock AgentCore — AIエージェントをAWSで本番運用
  2. 02Amazon Aurora DSQL — サーバーレス分散SQLデータベースGA
  3. 03Amazon EVS — VMwareをそのままAWSで動かす
  4. 04Amazon S3 Vectors — RAGのコストを最大90%削減
  5. 05Amazon S3 Metadata — 全オブジェクトをSQLで分析
  6. 06Kiro — AIと協働できる新IDE
  7. 07Strands Agents GA — 3行でエージェントが作れるOSS
  8. 08Amazon EKS 100,000ノード対応
  9. 09EventBridge ロギング強化

注目サービス徹底解説

01

Amazon Bedrock AgentCore

AIエージェントをエンタープライズ規模で安全にデプロイ・運用(プレビュー)

今回のSummit最大の目玉といえる発表。LangGraph・LangChain・LlamaIndex・CrewAIなど、既存のフレームワークで作ったAIエージェントをそのままAWSにデプロイできる新サービスです。メモリ管理・ID制御・ツール統合・オブザーバビリティなど7つのコアサービスをセットで提供し、エンタープライズグレードのセキュリティも標準搭載。エージェントのコンテナ化→ECRへ登録→デプロイというシンプルなフローで本番運用できます。AgentCore SDKを使えばデコレーターやコンフィグを追加するだけで既存コードに組み込めます。また、SalesforceやSlack・Jira・Asanaなど人気ツールとのワンクリック連携機能も搭載。AWS Marketplaceに「AIエージェントとツール」という新カテゴリも追加され、エコシステムが急速に拡大しています。

💡 「作る」から「本番で動かす」フェーズへ。フレームワーク不問でAWSにデプロイできる点が最大の強み。すでにLangGraphなどを使っているチームは即チェックを。
AI Agent Bedrock Serverless LangGraph対応 Preview
02

Amazon Aurora DSQL

サーバーレス分散SQLデータベース — 無制限スケール・ゼロ管理(GA)

re:Invent 2024でプレビューが発表され、AWS Summit前後にGAとなった注目のデータベースサービス。従来のRDBは1台の筐体でクエリ処理・トランザクション管理・ストレージを担っていましたが、Aurora DSQLはこれらを独立したマイクロサービスとして分離し、各コンポーネントが水平方向に独立してスケールできる設計です。シングルリージョンで99.99%、マルチリージョン構成で99.999%の可用性を実現。マルチリージョン構成では2つのアクティブリージョンに加え「ウィットネス」リージョンが障害時のタイブレーカーとして機能します。インフラ管理が不要なサーバーレス設計で、接続数の増大にも数万〜数十万のQuery Processorが動的にスケールするため上限を気にする必要がありません。AWS Summit Japanでは専用セッションでアーキテクチャが詳しく解説され、多くのエンジニアが注目しました。

💡 「常にオンで、無限にスケールするSQL」が現実に。金融・EC・ゲームなどミッションクリティカルな用途に特に有効。PostgreSQL互換なので既存コードをほぼそのまま使える。
Aurora Serverless 分散SQL PostgreSQL互換 マルチリージョン GA
03

Amazon EVS(Elastic VMware Service)

VMwareワークロードをそのままAWSで動かす最速の移行手段(GA)

Broadcom社によるVMware買収以降、ライセンスコストが地域によっては最大1,500%もの値上がりとなり、多くの企業がVMware環境のクラウド移行を迫られています。そこに登場したのがAmazon EVS。VMware Cloud Foundation(VCF)をAWSのVPC内のEC2ベアメタルインスタンス上でそのまま動かせるサービスです。リプラットフォームやアプリケーションの再設計が不要で、既存のVMwareスキル・ツール・運用方法をそのまま活用しながらAWSのスケーラビリティを享受できます。ガイド付きワークフローにより数時間でVCF環境をデプロイ可能。Amazon FSx for NetApp ONTAPなどの外部ストレージとの統合や、Veeamによるバックアップにも対応しています。AWS Summit Japanでもプレビュー開始が発表され(2025年6月9日パブリックプレビュー開始)、その後8月にGAとなりました。

💡 VMwareのライセンス更新時期が迫っているなら今すぐ検討価値あり。既存の運用をほぼ変えずにAWSへ移行できる点が最大のメリット。
VMware VCF ベアメタル データセンター移行 GA
04

Amazon S3 Vectors

ベクトルデータのネイティブストレージ — RAGコストを最大90%削減(プレビュー)

S3に「ベクトルバケット」という新しいデータタイプが追加されました。これまでRAGを構築する際には専用のベクトルデータベース(Pinecone・Weaviate・OpenSearch等)を別途用意する必要がありましたが、S3 Vectorsではベクトルデータの保存とクエリをS3に直接行えます。PutVectors・QueryVectorsなどの標準的なAPIを提供しており、従来アプローチと比べてコストを最大90%削減できるとされています。Amazon Bedrock Knowledge Bases・SageMaker・OpenSearch Serviceとのシームレスな統合も提供。S3 VectorsからOpenSearch Serverlessへのデータエクスポート機能もあり、高度なハイブリッド検索が必要な場合は組み合わせて使うことができます。

💡 RAGコストの主因だったベクトルDB代が激減する可能性。ただし専用DBと比べてレイテンシや検索精度にはトレードオフがあるため用途に応じた使い分けが重要。
S3 Vector DB RAG コスト削減 Bedrock統合 Preview
05

Amazon S3 Metadata

全S3オブジェクトのメタデータをSQLで横断分析

S3バケット内のすべてのオブジェクトのメタデータを、ライブインベントリテーブルとジャーナルテーブルで一元管理できるようになりました。変更から1時間以内に自動更新され、SQLベースで既存・新規オブジェクト両方を分析できます。これまで「このバケットに何が入っているか」を把握するには独自の管理スクリプトを作る必要がありましたが、S3 Metadataを使えばシンプルなSQLで横断的に調べられます。大規模なデータレイクを運用しているチームや、S3上のデータ資産を棚卸ししたいチームに特に有効です。

💡 「このバケットに何が入っているか」をSQLでサクッと調べられるようになった。データガバナンスの強化にも直結する地味に重要なアップデート。
S3 Metadata SQL分析 データ管理 GA
06

Kiro(新IDE)

要件定義からAIエージェントと協働できるVSCodeベースの開発環境

AWSが開発したVSCodeフォークの新IDE。Cursor・Windsurf・GitHub Copilotなどの既存AIコーディングツールと大きく異なるのは、「コードを書く」だけでなく「要件定義からAIと一緒に進められる」点です。「Specs」機能では自然言語で要件を入力するとエージェントが詳細仕様・設計・タスクリストを自動生成。「Hooks」機能はコード変更を自動検知して関連するドキュメント更新やテスト実行などを自動トリガーします。一般的な「バイブコーディング」を超えた、より構造的なAI協働開発体験を目指しています。

💡 Cursorを使っているなら比較必須。特に個人開発や小規模チームで「設計→実装→テスト」を一気通貫でやりたい人に刺さる設計。
IDE VS Code AI Coding 要件定義 新ツール
07

Strands Agents GA

AWSオープンソースのエージェント開発フレームワーク v1.0.0

AWSが中心となって開発するオープンソースのPython製AIエージェントフレームワーク「Strands Agents」がv1.0.0としてGAしました。最小3行のコードでAIエージェントを構築でき、デフォルトではBedrock上のClaude Sonnet 4が使用されますが、他社モデルにも対応しています。v1.0.0ではA2A(Agent-to-Agent)サポート・会話のデータ永続化・マルチエージェントワークフロー機能が追加。MCPクライアントの開発にも対応しており、AgentCoreと組み合わせてそのままAWSへデプロイすることもできます。

💡 3行でエージェントが動く手軽さが魅力。AgentCoreとの連携でコード→デプロイまでAWSで完結できる。
OSS Python A2A MCP マルチエージェント GA
08

Amazon EKS 100,000ノード対応

超大規模AI/MLワークロードのKubernetes基盤

Amazon EKSが1クラスターあたり最大100,000ノードまでスケールできるようになりました。これにより最大160万のAWS Trainium2アクセラレーター、または80万のNVIDIA GPUを1クラスターで活用できます。Kubernetesとの互換性と既存ツール統合を維持しながら、大規模LLMのトレーニングや推論インフラをEKS上に集約できるようになります。AI企業・研究機関・大規模推論ワークロードを持つ企業にとっては大きなアップデートです。

💡 LLMの大規模分散学習をAWSで完結させたい企業に直結するアップデート。GPUクラスターの管理をKubernetesで統一できる。
EKS Kubernetes AI/ML GPU 大規模 GA
09

Amazon EventBridge ロギング強化

イベント駆動アプリのデバッグが格段に楽に

EventBridgeに詳細なロギング機能が追加されました。これまでイベント駆動アーキテクチャのデバッグは「なぜイベントが届かないのか」の原因特定が非常に困難でしたが、今回のアップデートでイベントのライフサイクル全体(発行→ルールにマッチ→配信→失敗)を詳細なログで追跡できるようになりました。地味ながら開発効率に直結する重要なアップデートで、SQS・SNS・Lambdaを組み合わせたイベント駆動アーキテクチャを使っているチームなら特に恩恵を受けられます。

💡 「なぜイベントが届かないのか」の調査時間が大幅に短縮される。イベント駆動アーキテクチャを採用しているプロジェクトは即導入を検討。
EventBridge Logging デバッグ イベント駆動 GA

新サービス一覧まとめ

サービス名 カテゴリ 一言まとめ ステータス
Bedrock AgentCoreAIエージェントどのフレームワークのエージェントもAWSで本番運用できるPreview
Aurora DSQLデータベース無制限スケール・99.999%可用性のサーバーレス分散SQLGA
Amazon EVS仮想化・移行VMwareをそのままAWSのVPC内で動かすGA
S3 VectorsストレージRAGのベクトルをS3に直接保存・コスト最大90%削減Preview
S3 Metadataストレージ全S3オブジェクトのメタデータをSQLで横断分析GA
Kiro開発ツール要件定義からAIと協働できる新IDE(VSCodeベース)Preview
Strands Agentsフレームワーク3行でエージェントが作れるOSSフレームワークGAGA
EKS 100Kノードコンテナ1クラスターで超大規模AI/MLトレーニングを実現GA
EventBridge ロギング監視・デバッグイベントのライフサイクル全体を詳細トレース可能にGA

ビルダーとして今すぐ注目すべき3選

🥇
Amazon Bedrock AgentCore AIエージェントを「作る」から「本番で動かす」フェーズへ。LangGraphなど既存フレームワーク資産をそのままAWSにデプロイできるのは大きい。エージェント開発をしているなら今すぐプレビューを試す価値あり。
🥈
Amazon Aurora DSQL PostgreSQL互換でサーバーレス・無制限スケール・99.999%可用性という理想のDBが現実に。新規プロジェクトのDB選定で真っ先に検討候補に上がるはず。GAなので今すぐ使える。
🥉
Amazon EVS(Elastic VMware Service) VMwareのライセンス更新を控えている企業には特に重要。アプリの再設計なしにAWSへ移行できるため、移行コストとリスクを大幅に下げられる。GAになったので本番移行の検討を始めるタイミング。

今回のSummitで特に印象的だったのは、AIの「使う」から「動かす」へのシフトです。AgentCoreもStrands AgentsもKiroも、エージェントを開発・デプロイ・運用するためのツールが一気に揃いました。これまで「実験段階」だったエージェントAIが、いよいよ本番プロダクトに組み込まれる本格フェーズに入ったといえます。

また、Aurora DSQLやEVSなどインフラレイヤーの刷新も続いています。データベース選定・VMware移行・大規模ML基盤など、アーキテクチャを見直すきっかけとして今回の発表は非常に参考になる内容でした。

© CloudOps Blog — AWS Summit 新サービスまとめ — Sources: AWS Official Blog / Summit Session Slides / Qiita / DevelopersIO
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