美容師がAWSクラウドエンジニアを目指してSAA取得するまでの全記録
📅 2026年4月|難易度:★★★★☆|学習期間:約5ヶ月

■ 結論:美容師でもSAAは取れる。ただし「戦略」が全て
結論から言います。
私はIT未経験の美容師(現役13年)として、AWS SAA(Solutions Architect Associate)に合格しました。スコアは合格ライン720点を超え、現在はクラウドエンジニアへの転職活動を進めています。
「文系・理系関係なく取れる」「やれば誰でも合格できる」—そういう情報はたくさんあります。でも正直、それだけでは足りない。私が4回目の受験でようやく合格できたのは、勉強法を変えたからではなく、「何のために取るのか」という目的を明確にしたからです。
この記事では、美容師として働きながら独学でSAAを取得した経緯と、転職活動でどう活かすかを含めて、リアルな体験談をお伝えします。
📌 この記事でわかること
・美容師がAWS SAAを取得するまでのリアルな勉強記録
・スコア612 → 659 → 644 → 合格 の失敗と改善の軌跡
・SAA取得後にやるべき「ポートフォリオ戦略」
・IT未経験から転職を成功させるためのロードマップ
■ Lesson①:試験3回落ちてわかった「暗記だけでは受からない」理由
最初の受験でスコアは612点。合格ラインは720点なので、100点以上も足りませんでした。
その後、参考書(通称「黒本」)を読み込み、ping-tやUdemyの模擬試験を繰り返しました。スコアは659→644と、むしろ下がった回もありました。
▶ なぜ点数が伸びなかったのか
振り返ると、原因は明確です。「正解の暗記」に頼りすぎていた。SAAの問題は、同じ条件でも組み合わせが変わると正解が変わります。例えば——
❌ 暗記での理解(NG例)
「S3 + CloudFront = 静的サイトホスティング」と丸覚え
✅ 構造での理解(OK例)
「なぜS3単体ではHTTPSが使えないのか」「CloudFrontを挟む理由は何か」
「ALBとの違いは?」という比較で理解する
サービスの「なぜ」を理解していないと、少し条件が変わった問題で詰まります。特に苦労したのは以下のドメインです。
🔴 特に苦労したドメイン
・クロスアカウントのIAMロール vs S3バケットポリシーの使い分け
・KinesisとSNS/SQSのファンアウトパターンの違い
・VPCのCIDR設計とサブネット計算
・ルーティングポリシー(地理的 / 地理的近接 / レイテンシー)の判断基準
■ Evidence①:合格した4回目の勉強法の変化
3回目の不合格後、勉強法を根本から見直しました。
▶ 変えたこと①:「なぜ?」をセットで覚える
例えばKinesisとSQSの違い。単純に「Kinesisはストリーミング、SQSはキュー」と覚えるのではなく、「Kinesisはシャード数の上限があるため超大規模リアルタイム処理には向かない」「SQSはメッセージの順序保証にはFIFOキューが必要」という条件込みで理解しました。
▶ 変えたこと②:朝7〜8時の1時間を死守する
美容師は昼から夜まで立ちっぱなし。帰宅後に勉強しても頭に入りません。朝7時〜8時の1時間を「インプット専用時間」として固定しました。週5日×4週×5ヶ月で約100時間のコアタイムを確保できます。
▶ 変えたこと③:問題を「分類」して繰り返す
Udemyの模擬試験は合格点を超えるまで同じ回を繰り返さず、「なぜ間違えたか」をノートに書いて翌朝見直す。この反復サイクルを4周することで、苦手分野が可視化され、効率的に潰せました。
📊 最終的な勉強時間の内訳(推定)
・参考書(黒本)精読:約30時間
・ping-t問題集:約40時間
・Udemy模擬試験(4周):約40時間
・ハンズオン実装(AWS実機):約30時間
・合計:約140時間(5ヶ月)
■ Lesson②:SAAで終わらない。転職で武器になるのは「実装力」
SAAを取得したことで、転職市場での土台はできました。しかし実感しているのは、「資格=採用」ではないということです。
特にAWS専業の企業(例:サーバーワークスやクラスメソッドなど)は、実際にAWSを構築・運用できる人材を求めています。面接で「どんな構成を組みましたか?」と問われたときに、答えられるかどうかが分かれ目です。
▶ 私が作ったポートフォリオ(swell-webworks.com)
合格後すぐに始めたのが、ポートフォリオサイトの構築です。自分でドメインを取得し、以下のAWSサービスを実際に使って構成しました。
🛠 実装済みAWS構成(ポートフォリオに掲載)
・VPC設計(パブリック/プライベートサブネット、NAT Gateway)
・S3 + CloudFront + Route 53(静的サイトのHTTPS配信)
・Lambda + EventBridge(サーバーレス自動化)
・IAMロール設計(最小権限の原則)
・今後追加予定:RDS Multi-AZ、WAF
これらはすべてdraw.ioでアーキテクチャ図として可視化し、GitHubと連携することで、面接官が見てすぐ理解できる形にしています。「何を作ったか」ではなく「なぜその設計にしたか」を説明できることがポイントです。
■ Evidence②:IT未経験転職のリアルなロードマップ
「AWS資格を取れば転職できる」は半分正解で半分間違いです。市場では資格+実装経験の組み合わせが求められます。私が設計した転職ロードマップを共有します。
🗺 転職ロードマップ(私の場合)
STEP 1|AWS SAA取得(2026年4月 ✅完了)
└ 土台の知識とAWSへの理解を証明
STEP 2|ポートフォリオ構築・GitHub整備(2026年5〜9月)
└ 実際に手を動かした証拠を積み上げる
STEP 3|応募開始・面接準備(2026年10〜12月)
└ AWSスペシャリスト企業を中心に展開
STEP 4|入社・転職完了(2027年5月目標)
└ 事業計画上の区切りに合わせた移行
現在はSTEP 2を進めています。転職エージェント(レバテックなど)への登録も並行して検討中です。

■ 結論(再):「資格+実装+背景ストーリー」の三位一体が武器になる
最後にまとめます。
AWSのSAA取得は、IT未経験からクラウドエンジニアへのキャリアチェンジにおける「最初のゲートパス」に過ぎません。しかし、そのゲートを通ることで確実に見えてくるものがあります。
私の場合、美容師として13年間お客様の課題を解決してきた経験が、AWSの設計思想(可用性・コスト最適化・セキュリティ)に通じると気づきました。「なぜその構成にするのか」を言語化する力は、接客業で磨いた「なぜその提案をするのか」の力と同じです。
IT未経験でも、異業種でも、正しい戦略と継続さえあれば道は開けます。この記事が同じ境遇の方の参考になれば嬉しいです。
✅ まとめ:SAAを転職に活かす3つのポイント
① 暗記ではなく「なぜ」の理解で試験を突破する
② 合格後すぐにハンズオンでポートフォリオを作る
③ 自分のバックグラウンドをAWSの文脈で語れるようにする

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