今話題のSpaceX(SPCX)が2026年6月12日にナスダックへ上場しました。せっかくなので、普段米国株を触ることがほとんどない自分が、SBI証券でSPCXを買おうとした一連の流れをそのまま記事にしてみます。同じようにSPCXを買おうとしている方の参考になれば幸いです。
SpaceXが上場したと聞いて、まず思ったこと
もともとSpaceXには漠然と興味がありました。Starlinkという衛星インターネット事業が急成長していること、イーロン・マスクが率いる会社であること、そして何より「宇宙ビジネス」という言葉のスケール感が気になっていたからです。
ただ、SpaceXはこれまで非上場企業だったため、一般の個人投資家が株を買う手段がありませんでした。それが今回、ナスダックに上場したことで、普通の証券口座から買えるようになったわけです。
上場が発表されたときに最初に確認したのは「NISAで買えるかどうか」でした。NISAの成長投資枠で購入できるなら、値上がり益が非課税になるため、せっかくなら活用したいと思ったからです。調べてみると、SBI証券・楽天証券・みずほ証券の3社がIPOの取り扱いをしており、NISAの成長投資枠でも購入可能とのことでした。
銘柄検索から注文画面まで
SBI証券にログインして、まず米国株の銘柄検索画面で「SPCX」と入力しました。検索結果には「スペース エクスプロレーション テクノ A / NASDAQ」と表示され、無事に銘柄が見つかりました。「テクノ」という略称が少し気になりましたが、正式名称(Space Exploration Technologies Corp.)の略称のようです。
銘柄をクリックして注文画面に進むと、以下の項目を設定する必要がありました。
- 取引:現物買付 / 現物売却
- 数量:1株
- 価格:指値 / 成行 / 逆指値
- 期間:当日中 / 期間指定
- 預り区分:特定 / 一般 / NISA
- 決済方法:外貨決済 / 円貨決済
初めて米国株のIPO銘柄を注文しようとしたこともあり、最初は各項目の意味が分からず戸惑いました。特に「指値と成行の違い」と「外貨決済と円貨決済の違い」については、あらためて確認が必要でした。
指値と成行の違い
成行は「今ついている価格でとにかく買う」という注文方法で、シンプルに見えますが、上場初日のように値動きが大きい銘柄では、想定より高い価格で約定してしまうリスクがあります。今回のように上場直後の銘柄を買う場合は、「この金額までなら買ってもいい」という上限を指値で設定しておく方が安心です。今回は公募価格が1株135ドルだったので、150ドルを上限として指値で設定しました。
外貨決済と円貨決済の違い
外貨決済は、あらかじめドルを用意しておいてそのドルで支払う方法、円貨決済は円をそのまま使って自動的にドルに両替して支払う方法です。ドルの買付余力がない場合は円貨決済が楽です。
預り区分はNISAを選択し、決済方法は円貨決済を選びました。
注文しようとしたら「売買停止中」のエラーが
設定を整えて注文しようとしたところ、「指定銘柄は現在売買停止中です。(WBSE0116)」というエラーメッセージが表示されました。
これは、米国市場(ナスダック)がまだ開いていない時間帯だったことが原因だと思います。米国市場は日本時間の夜(夏時間で22:30頃〜)に開くため、日中に注文を出そうとしても、新規上場銘柄は受け付けていない状態になっていることがあります。
入金が必要だったことに気づく
注文画面を見ていて、もう一つ気づいたことがありました。買付余力が足りていなかったのです。円貨決済を選んでいたため、証券口座に日本円の残高が必要でしたが、確認してみると残高が不足していました。
急いで銀行口座からSBI証券の口座へ入金しましたが、ここで誤算がありました。入金したのが金曜日の夕方だったため、土日を挟んで「自動中断」という状態になってしまいました。
SBI証券への入金は銀行の営業日ベースで処理されるため、金曜日に入金した場合、土日を挟むと月曜日に反映されることが多いようです。「早く買いたい」という気持ちがあったので、週末に処理が進まないもどかしさはありましたが、これは仕方のないことだと割り切りました。
月曜日の朝、まだ自動中断のまま
週明けの月曜日(今日)の朝の時点でも、まだ入金が「自動中断」の状態が続いています。銀行の営業時間が始まる午前中には処理が完了して買付余力に反映されることが多いとのことなので、しばらく様子を見ようと思います。
エンジニア目線で気になる、SpaceXというインフラ企業の側面
投資対象としてSpaceXを調べていくうちに、「宇宙企業」というイメージとは少し違う側面が見えてきました。エンジニアとしてクラウドやインフラを学んでいる自分から見ると、SpaceXは「宇宙ロケットを作る会社」というより、**「地球規模の通信インフラを構築しようとしている会社」**という捉え方の方が、実態に近い気がしています。
Starlinkという事業の本質
SpaceXの収益の柱として急成長しているのが、Starlinkという衛星インターネット事業です。低軌道に大量の小型衛星を打ち上げることで、地上の基地局に依存せずにインターネット接続を提供する、というビジネスモデルです。
エンジニア目線で面白いのは、これが「既存の通信インフラが届かない場所に、まったく新しいレイヤーでインターネットを届ける」という設計思想だという点です。山間部や海上、開発途上国など、光ファイバーやモバイル通信の基地局が整備されにくい場所でも、衛星さえ見えればインターネットに繋がれる、という仕組みです。クラウドの文脈で言えば、「エッジ(末端)をどこまで広げられるか」という課題への、一つの大きな答えになっている気がします。
AWSとの関係性という視点
ちょうどAWSとAnthropicの連携について学んでいたこともあり、SpaceXとAWSの関係性についても少し調べてみました。AWSはSpaceX以外にも、「AWS Ground Station」という衛星データの受信・処理サービスを提供しており、宇宙・衛星関連のデータ処理をクラウド上で行う仕組みをAWS側も整備しています。
「衛星が集めたデータを、地上のクラウド基盤で処理・分析する」というパイプラインは、まさにエッジ(衛星)からクラウド(AWS)へデータを流すアーキテクチャそのものです。普段AWSのサービスを学んでいる中で出てくる「エッジコンピューティング」「データの収集と処理の分離」といった考え方が、宇宙という文脈でも同じように成立しているのが面白いなと感じました。
「インフラ企業」としてのSpaceX
こうして見ていくと、SpaceXは単なる「宇宙探査会社」ではなく、地球全体を覆う通信インフラを自前で構築・運営しようとしている会社として捉えることができます。ロケットを自社で製造・打ち上げることで、衛星の展開コストを大幅に下げ、その衛星ネットワークを使ってサービスを提供する、というビジネスモデルは、「インフラを自前で持つことで、他社が真似しにくい強みを作る」という意味で、クラウドプロバイダーの戦略とも似ている部分があります。
そういう意味では、SpaceXへの投資は「宇宙企業への投資」というより、「次世代の通信インフラ企業への投資」というイメージの方が、自分の中では腹落ちしやすいと感じています。
今回の体験で分かったこと
初めてIPO銘柄を買おうとして、いくつかの「知らなかったこと」に気づきました。
まず、上場初日の銘柄は日中には注文できないということです。米国株なので市場が開くのは日本時間の夜であり、日中に注文画面を操作しても「売買停止中」になります。
次に、入金のタイミングには余裕を持つ必要があるということです。週末を挟む場合は、金曜日の入金では間に合わない可能性があります。木曜日までに入金しておくか、すでに証券口座に残高を持っておく方が確実です。
そして、成行注文はIPO初日のような値動きが大きい場面では慎重に使う必要があるということです。想定より高い価格で約定してしまうリスクがあるため、上限価格を指値で設定しておく方が安心です。
まとめ
SpaceXの上場という話題性のある出来事に乗っかって、初めて米国株のIPO銘柄を買おうとしましたが、入金のタイミングや市場の開場時間など、事前に知っておくべきことがいくつかありました。また、SpaceXという会社を調べていくうちに、「宇宙企業」というより「地球規模の通信インフラ企業」という側面が見えてきて、エンジニアとしての興味が改めて高まりました。
今日の午前中に入金が反映されたら、あらためて注文を出してみようと思います。結果がどうなったかは、また続報として記事にする予定です。

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